Web Tile を用いた Microsoft Band 2 アプリケーション開発
いまさら Microsoft Band 2 を購入したので、Band 上で動作するアプリケーション(以降、Band アプリケーションと呼称)を作ってみました。
作ったアプリケーションは、写真のような感じで、その日に開講される講義の時限と場所を、複数ページに渡って表示するものです。
この Band アプリケーションの開発には Web Tile を主に使用しました。
Web Tile とは
Web Tile は Microsoft が提供する開発者向け機能の一つで、Web 上で配信される RSS や JSON などのデータソースを Band 上に表示するアプリケーションを簡単に作ることができます。Web Tile を用いた開発では、操作は全てブラウザ上で行います。
Web Tile 上での開発手順は、
- Band アプリケーションの画面レイアウトをテンプレートから選択
- データソースとなる URL を指定
- 画面レイアウトとデータソースの対応を指定
- 通知画面とデータソースの対応を指定
- アプリ名やカラーテーマなどを設定
- 完成したアプリケーションファイルをダウンロード
Band アプリを開発&インストールするまでの流れ
まず、Band に表示する講義の情報を提供する Web サーバをたてます。今回は、Azure App Service 上に Web API サーバを構築し、GET リクエストを受けた時点の日時(曜日)に開講される講義のリストが JSON で提供されるようにしました(過剰な実装)。
例えば、その API を木曜日に叩くと、こんな感じのレスポンスが返ってきます。
これを Band に表示するために、Web Tile では、API の URL を指定し(ステップ2)、JSON の要素をドラッグアンドドロップで Band 画面上にレイアウトしていきます(ステップ3)。
なお、Web Tile 上では日本語が文字化けしてますが、Band 上では最新のファームウェアであれば文字化けしないはずです。
最後に、完成した webtile ファイルをダウンロードし(ステップ6)、このファイルを Band と連携しているスマホなどにメールや Dropbox で転送します。
そして、Microsoft Band (MS純正のアプリ)で webtile ファイルを開くことで、Band にインストールできるようになります。
まとめ
今回は、Web 上のデータを Band に表示させるアプリケーションを作りました。ちなみに、ボタンやバーコードを表示するような Band アプリケーションを開発する場合は、Band SDK を使用するようですが、2017年4月時点では公開が終了しています。
いまさら開発しようとする人はなかなかいないとは思いますが……
MS Band2 を買ったら、ぜひ Band アプリを作って遊んでみましょう!